お詫びと報告「静岡市社会福祉協議会元職員による横領」

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本会職員が、1月に業務上横領の疑いで逮捕されました。

これにより、市民の皆様をはじめ、多くの関係の皆様の信頼を著しく失墜させることになり、誠に申し訳ありませんでした。

 一年前に発覚した別の元職員による不祥事を受け、平成234月より、是正・改善策を打ち立て、市民の皆様の信頼回復に向けて取り組んでいる最中での今回の事件発覚でしたので、本会が受けた衝撃はとてつもなく大きなものとなりました。信頼を回復するため、現在、取り組んでいる是正・改善策を徹底するとともに、なお一層の再発防止に向けた努力が必要であると感じています。

 二度とこのような事態を起こさない仕組みづくりに向け、役員・職員一同が真摯に取り組んでおりますので、今後ともご支援を賜りたくお願い申し上げます。

 

1 現在までの経緯

110日  静岡地方検察庁による本会職員逮捕/本会事務所家宅捜査

130日  業務上横領罪で静岡地方裁判所に公判請求

216日  横領した職員を懲戒解雇処分とする

2月28日  追起訴 横領総額2億6521万7383円

            (減価償却積立金口座より2億5314万9500円/利息の口座より1206万7883円)

327日  公判

 

2 一年前の事件との相違

   今回の事件は、平成21年7月から平成23年2月までに引き起こされており、一年前の事件と同じ時期に行われたものであ

   る。手口として、財務会計システムの利用や出納印の無断押印を行ったことは同様であるが、日常的に使用されることの

   無い減価償却積立金の普通預金口座を利用し、銀行窓口で現金を出金し横領したところが相違している。

 

3 横領ができた原因

(1)  出納印及び預金通帳の管理が厳正でなかった

(2)  複数の職員によるチェック体制ができていなかった

(3)  経理事務と出納事務の牽制体制ができていなかった

(4)  財務会計システムを職員誰もが操作することができた 

 

4 一年前に発覚した不祥事後に整えた体制(平成234月より)

(1)会計監理室の設置(経理と出納の分離・内部牽制)

(2)出納印と預金通帳の管理者を分ける

(3)複数の職員による牽制体制 

(4)会計処理に係る報告書の作成を徹底(毎月15日)

(5)預金残高と通帳残高の照合(毎日)

(6)財務システムを操作できる職員を限定

(7)職員研修の充実

(8)外部監査の導入

 

5 現時点で調査していること

(1)  平成20年度から平成22年度決算にかかる残高証明と財産目録の照合

(2)  社会福祉協議会名義の全通帳の調査

(3)  各経理区分における不審な出金等の調査

(4)  横領された減価償却積立金の普通預金口座への入金について、勘定元帳との照合

(5)  電算における平成21年度から平成23年度の期首金額の確認

 

6 現在考えている対応策

(1)  社会福祉法人の会計に精通した職員の確保

(2)  第三者による検証(組織の在り方、適正な事務の執行、決算時の帳票の照合方法等)

(3)  4に記載した、平成234月からの改善事項の徹底

 

7 損害の回収 

  本人に弁済を求めるべく、財産の仮差し押さえ手続き終了

 

8 その他

  2月16日付で当該職員を懲戒解雇処分

 

 ※今後の本件に関する報告及び対応については、本会ホームページに改めて掲載いたします