平成30年度 コミュニティーワーク研修会 ~地域アセスメント編in吉川団地~

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9月28日(金)に「コミュニティーワーク研修会~地域アセスメント編in吉川団地~」が静岡県社会福祉協議会主催で開催されました。「吉川団地」は、清水区有度地区吉川にある公営団地です。今年度から静岡大学地域創造学環の学生が吉川団地をフィールドとした地域と連携した取り組みを進めており、本会(静岡市社会福祉協議会)の清水区地域福祉推進センターも協力させていただいています。そのため、今回は地域アセスメントを中心としたコミュティワーク研修を吉川団地にて開催することになりました。

 まず、「地域アセスメントの理論と方法について」と題して、駒澤大学文学部社会学科准教授の川上富雄氏にご講演いただきました。地域アセスメントの必要性について詳しくお話をいただき、また多くのアセスメント事例を基にその地域の文化や地域性を活かした地域づくりについて考えながら、地域アセスメントの視点と方法について学びました。

 その後、事例報告として「静岡市社協における地域アセスメント」と題して、静岡市における生活支援整備体制事業と県営吉川団地のアセスメント報告を本会清水区地域福祉推進センターよりさせていただきました。有度地区におけるアンケート結果や地域の実践活動及び活動者へのインタビュー、地形や歴史、人口推移等々からの見えてきた吉川団地の強み(ストレングス)や課題について事例報告を行いました。

 そして、今回の研修の1つの目玉である地区視診「吉川地区の歴史、文化などを学ぶ」と題して、有度ふるさと研究会や観光ボランティアガイドをされている吉川在住の石原靖彦さんをお招きし、吉川団地周辺を歩きながら、地域の歴史や七夕豪雨での災害の状況、地理的状況など詳しく教えていただきました。実際に地区を地域住民の方や参加者、川上准教授と歩くことでそれぞれの視点から意見がだされ、その後のグループでの意見交換では、事前のアセスメントでは見えなかったことや「時間帯によっての違い」「学生の視点からの意見」「弱みに感じるが強みに変わるかもしれない」など活発な意見交換がされました。

 今回の研修では、地域アセスメントの必要性を改めて感じました。数値的なデータや地域住民との交流で見えたこと、そして地区を実際に複数人で歩いたり、時間帯を変えることで見えることなど、地域福祉を考えていく上で、とても貴重な体験となりました。そして、吉川団地自治会・静岡大学・静岡県社協・静岡市社協が協力し進めることができたことも大きな収穫でした。今回の学び、体験、意見交換を今後の、地域づくりに活かしていきます。                             

                       清水区地域福祉推進センター 津野邉