東北地方太平洋沖地震について14 (社協職員派遣の報告8)

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岩手県社協災害ボランティアセンター本部に423日から428日まで入り、各災害ボランティアセンターとの連絡調整や、ボランティア活動の問い合わせ、企業や有志の方々からの救援物資の申し込みや炊き出しの申し出等の対応をしました。

ゴールデンウイークの前ということもあり、ボランティア活動を希望される岩手県外の方々からの問い合わせが最も多かったです。

沿岸部の甚大な被害場所で懸命に取り組んでいる地元社協職員や応援社協職員、ボランティアの方々が活動しやすいような支援が出来ればと思っていましたが、内陸の本部ではなかなか様子がつかめず、炊き出しなどの申し出があっても地元でのニーズとマッチしないこともあり、難しさを感じました。

 

 印象に残っていることは、魚を食することが減っているという報道を見て、魚の炊き出しをしたいと申し出て下さった方です。ご本人は、夕飯のおかずの一品足しにして欲しいという思いでしたが、避難所ではおかず一品では…という反応でなかなか双方の思いがマッチしませんでした。

 県外の方でしたが、それでは一度サンプルを持って伺い、状況を自分で確かめるとおっしゃり、岩手県沿岸部の災害ボランティアセンターを回って下さいました。

 ひとつの気持ちを形にする難しさを感じた一方、申し出人が確かめに来て下さったことは我々も活動する上で、決して蔑にしてはいけない基本的な姿勢であると改めて感じました。

 

地域福祉推進課 松永哲一