これまでの災害支援活動から支援物資について考える(その3)
- 2012.02.29
- 災害
12月22日付、静岡新聞朝刊に「被災地へ」静岡の主婦心込め手編み・・・善意の靴下 迷い旅 の見出しで報道記事が掲載されました。(新聞記事)
このブログは、今後の災害支援物資の在り方や方法を市民の皆様と考えていくことを目的に継続的に掲載させていただいております。
昨年3月に行われた東日本大震災の静岡市災害支援物資受付活動では、被災地でどのような支援物資を必要としているのかを調査、把握したうえで、支援物資の募集を、市民の皆様へ呼び掛けさせていただきました。また、運営面ではボランティアの皆さまが仕分けや梱包についても、現地で配布がしやすいように配慮しながら、作業に取り組んできたことを前回ホームページ上で紹介させていただきました。
静岡市や災害支援活動に関わるボランティアの皆さんも、これまでの災害支援物資活動での貴重な教訓をふまえ、「被災地で必要とされる物」を「被災地に負担をかけない方法でおくる」ことを心がけながら、活動をすすめてきました。
しかしながら新聞記事のようなことも起きてしまいましたので今後は、次のような工夫をしてまいります。
(1)災害支援物資の受付会場での工夫
混雑していた支援物資受付会場では、前述した取り組みを支援物資を提供いただきました全ての皆様に、ご理解をいただけたかというと必ずしも十分とは言えませんでした。
募集受付をする物資は事前に市や社協のホームページ、報道により周知されていましたが、今回の経験を踏まえ、会場内での掲示や窓口での説明も、分かりやすく工夫することが必要であると考えています。
(2)募集対象外の物資が届けられた時の工夫
「被災者を支援したい。」「被災地のために役立ちたい。」との思いから、募集対象外物資も混同して受付会場に持ち込む方の気持ちを考えると、窓口で受取りを一律的に拒むことも出来ず、その取扱いも様々でした。そして、募集対象外物資であっても窓口で受け取られたものであれば、提供者からみれば物資が被災地への支援活動に役立てられると思うのも当然だと思います。
今後、募集受付対象外の物資を受け付ける時には、万一、物資が余った場合も含め、その取り扱いは主催者の責任において行わせてもらうことを提供者に説明し、理解していただいたうえで受け取らせていただくことを徹底いたします。
市民の皆様には、支援物資の募集受付内容を事前に確認いただいたうえで、物資をご提供いただくことや仕分けを効率的に行うために、支援物資は同一品目毎にまとめて提供していただきたく、改めてご理解ご協力をお願いいたします。
本会では、今後も災害支援活動に積極的に取り組んでいくとともに、その活動推進にあたっては静岡市と連携をはかりながらすすめてまいりますので、市民の皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。
今回の掲載をもちまして、「これまでの災害支援活動から支援物資について考える」を終了させていただきます。ありがとうございました。
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