東北地方太平洋沖地震について22 (社協職員派遣の報告16)

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6月16日~23日の期間、静岡県下社協7名で、岩手県宮古市・山田町災害ボランティアセンターで活動をしてきました。私は、今後実施される「岩手県生活支援相談員事業」の立ち上げに関し、避難所生活から仮設住宅生活に移行した住民のニーズ把握や情報集約の作業を、宮古市災害ボランティアセンター(以下:災害VC)にて行ってきました。

 

「岩手県生活支援相談員事業」とは、避難所から仮設住宅に移り生活を始めた被災者へ各種福祉・生活サービスの利用援助を行ったり、仮設住宅内でのコミュニティ形成を図るべくサロン実施などのサポート活動を行ったりします。

私が派遣された時期はまだ生活支援相談員が配置されておらず、実際に仮設住宅入居者の困りごとを伺い、それをデータ化し情報集約する作業を行いました。

 

仮設住宅には、現在社協職員だけではなく健康に関する困りごとを聞く保健師や一般企業など様々な人が出入りしています。入居者によってはこのような多くの訪問にうんざりしている面もあったかと思いますが、社協としての目的を各戸で説明させていただき、理解していただいたうえでお話を伺うことができました。

また、仮設住宅敷地内において炊き出しイベントを行うための準備も並行して行い、周知をしている途中に、入居者の喜びの声を多く聞くことができました。イベント当日の様子を見ることができなかったのは残念でしたが、このようなイベントを通して入居者同士のつながりができてくればと思います。

 

私達は1週間の派遣期間の中で、仮設住宅に関する困りごと(雨漏りや虫の発生など)について伺うことはできましたが、心の面や入居者自身に関することなどを深く聞くことはできませんでした。もっと長期間関わらせてもらうことで伺うことができたかもしれませんが、これから配属される生活支援員の継続的な関わりにより、入居者の包括的な支援ができればと期待しています。そのためには保健師や関係機関等との連携も重要だと思います。

 

 葵区地域福祉推進センター地域福祉課 望月しのぶ