東北地方太平洋沖地震について15 (社協職員派遣の報告9)

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4月27日(水)~5月3日(火)の期間、岩手県山田町へ行ってきました。宮古市、盛岡市、山田町の3か所に分かれ、10名の県内社協職員が支援を行いました。

今回のクールは、ゴールデンウィークと重なることもあり、一般ボランティア30名・学生ボランティア26名がボランティア活動を行うため現地に入りました。

支援に入った職員は、山田町災害ボランティアセンターのニーズマッチング班、オリエンテーション班、配車班、資材班、総務班に分かれて運営を行いました。

同行したボランティアさんの活動は主に、がれきの撤去や物資の仕分けなどが中心となり一日30件ほどのニーズに延べ120名のボランティアさんが活動をしました。現地は風が強く、がれき撤去の際に出た埃や砂が舞い上がりゴーグル着用は必須であり、また、突風が時折吹き道路標示の看板やトタンなども飛んきたと報告もありヘルメットも必須です。

 

ボランティアセンターの運営

1週間の運営で感じたことは、地元の人の協力とボランティアの声を拾うことの必要性でした。私たち県外社協が支援に入っても地名や地理が分からず、ボランティアさんへの説明やニーズの問い合わせが来たときの場所を把握することに苦労しました。

2つめについて、社協職員はセンター運営を中心に行ったため現場の依頼主や依頼先の近所の住民と話す機会がほとんどなく、活動場所がどのような状況なのかを把握することに苦労をしました。そこで重要になったのが現場で活動をしてきたボランティアさんの声です。受けた依頼以外のニーズを拾うことができたり、町の様子や作業の様子など次の活動に活かせる情報を持っています。

これらのことは、訓練では見えなかった事柄であり、静岡で発災した際にも活かせることでした。

今回のセンター運営をNPOの方々と行いました。NPOの方々は運営をしたことも運営のための訓練も受けたことがない方々でした。その中では、連絡経路やセンターの流れをイメージすることが難しいとの声も聞かれました。

災害はいつ起こるかわかりません是非、災害ボランティアセンターの立ち上げ訓練などに参加をしていただき、日頃からセンターの役割などを知っていただきたいと思います。

                                         駿河区地域福祉推進センター  鷺坂 学